前から気になってたゲームだが、switchに移植されたのを機にやったらドハマりしました。
なお、人狼ゲームは未プレイ勢の感想となります。
概要欄からは予想もしないゲーム概要
まず、自分が購入を少し躊躇った理由その1が、公式サイトの「ゲーム概要」を読んでも理解できなかったところでした。
『『グノーシア』はSF世界を舞台にした人狼ゲームです。1プレイは15分程度で、周回するたびに、主人公及び各キャラクターの配役や展開が変化します。』
公式サイトより
最初これを見た時、
「1プレイ15分」?
「周回するたび配役が変わる」?
そもそも一応ストーリーもあるのに、役割や展開が変わるってどういうこと?って感じでちんぷんかんぷんでした。
実際にプレイしてみて分かったのですが、このゲームは人狼ゲーム1プレイごとにループします。そして人数や登場する役割、自身の役割などもランダムに決定されます。(ゲームを進めるとある程度ゲーム設定をいじることもできます)
なので、このゲームは「人狼ゲームを繰り返すことでキャラ背景や世界観を理解していき、物語を進めていくゲーム」になります。
特徴的なキャラデザイン
次に気になるのはかなり独特なキャラデザイン。
特にパッケージにもあるキャラ(SQ)のやべー顔が気になる人も多かったはず。
ちなみにこの顔はそのキャラがグノーシア(人狼)だった時に見られる顔で、全キャラ分存在します。
公式サイトを見ても、見るからに宇宙人の見た目したやつや猫と合体した人間、喋るイルカなど、SF設定を存分に生かしたキャラクターが目白押しです。
ただ、このキャラデザインも、ゲームをプレイしていくと段々慣れてきます。
このゲームでは、ゲーム冒頭や一日の間にイベントが挟まります。
キャラクターの出自など物語の根幹に関わる重要な話もあれば、キャラクター同士が雑談している様子を見られるなど、かなり多くのイベントが挟まります。こうしたイベントを見ていくと段々キャラクターに愛着を持つようになったり、新情報が入ることで見方が変わるキャラなど、どんどんこのゲームに引き込まれました。
人狼ゲームとしての出来は?
今回初めてプレイした人狼ゲームですが、自分はとても楽しめました。
ゲーム序盤は人数も少なく役職を1つずつ説明してくれるので、初心者でもルールを把握することができます。
また、AIもしっかり作り込まれていて、しっかりキャラクターの性格を反映した行動を取るのは凄いなと思いました。なので、しっかりキャラクター毎の特徴を押さえて立ち回ることで有利な展開を作るといった、AI戦人狼ならではの攻略もとても楽しめました。
そして、通常の人狼と違い、能力とスキルという要素があります。
自分の発言の影響力を上げたり、逆に人狼に襲われにくくする能力があるなど、ゲームならではの要素でした。そして、ステータスはゲームを繰り返す毎に貰える経験値を任意に割り振れるので、いずれは最強人間になることもできます。
これにより、人狼が苦手な人でも勝利しやすい要素を残しつつ、得意な人は能力をあえて上げないことでより緊張感のあるバトルも楽しめるという点は○でした。特に「直感」能力は上げると相手の発言を駆け引き無用で見破ることが出来るという、人狼におけるチート要素なので、得意な人は縛ると良いです。
一方、人狼ゲームの常として自分が狙われたらオワリなので、どうしても自分が狙われないようなステ振りをしないと、すぐ吊られたり人狼に狙われてしまうので、そこはちょっと理不尽感がありましたね。。。
適度に差し込まれる、魅力的なストーリー
基本的には人狼ゲームを繰り返すゲームなので、すぐ飽きちゃうのでは?と思う人もいるかもしれません。
しかし、そこはしっかりとSFを舞台にしたストーリーが盛り上げてくれます。しっかりキャラクター一人一人をしっかり深堀してくれますし、ループものであることを活かした設定なんかもふんだんに盛り込まれているので、正直人狼よりもストーリーが気になってプレイしてました。
気になった点は?
気になった点としては、ギャラリーモードが無いのが気になりました。
ストーリー進行中には様々なイラストが差し込まれるので、後で見たいなーと思っていたのですがまさかの未実装。クリア後にイラストを眺めて振り返るのが好きなので、そうした機能がないのは少し残念でした。
また、このゲームにはボイスがありません。
開発者4人という少人数でここまでのゲームを作ったのは見事ですが、魅力的なキャラクターも多いので、やはりボイスがあるとより楽しめたかなと思いました。
まとめ
以上、グノーシアのプレイレビューでした。
完全に食わず嫌いで今までプレイしていませんでしたが、そんな自分を殴りたくなるほど楽しかったです。
特にストーリーは先が気になる展開も多く、気になるから人狼をどんどんプレイしたくなり、徐々に明かされるストーリーを楽しみながら人狼も上手くなれるという、良いループを組み込んだゲームでした。
1プレイが短くswitchの携帯モードとの相性が抜群なので、未プレイの方は是非プレイしてみてください。