名もなきゲーム・アニメ手記

気ままにゲーム・アニメなど、自分が触れたコンテンツについて書いていくブログ。

【GBVS】格ゲー初挑戦者がプレイした感想を書いてみる

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2/6にグラブルバーサスが発売!
ちゃんと特典ではなくゲーム目当てで買ったので、ちゃんと面白いか検証してみた

 

 

ボタン一つで技が出せる感動

GBVSが格ゲーの敷居を下げている大きな要因として、アビリティボタンを採用したところだと思います。
通常、格ゲーでは技を出す際にコマンドを入力します。下から進行方向に回したり、その逆もあったり(所謂波動コマンドと竜巻コマンド)
ただ、やっぱり初心者にはこのコマンド入力がつらい
自分も昇竜コマンドが苦手で、なぜか波動が出たり、謎の場所で中攻撃をブンブンしたり。。。
特に最初に触っていたシャルロッテなんかはタメコマンドがあり、「タメってなんだ…?」状態でした。成功率も10%いくかどうかの悲惨っぷり。

 

そんなお悩みを解決すべく、GBVSではアビリティボタンがあります。
これのおかげで、スマブラのようにアビリティボタン+レバー操作で簡単に技が出せます。
コンボ中でも操作量が少ない状態で技を繋げられるので、コマンドミスでコンボミスというのが減ってストレスも減ります。
咄嗟に技を出すにも使えるので、相手への割り込みや対空等にも便利。
これのおかげで自分は格ゲーを出来ているといっても過言ではないです。ありがたや…

 

格ゲー特有の難しさは健在

いくら操作が易しいとはいえ、格ゲー特有の難しさはしっかりあります。
打撃・投げ・ガードの3竦みや下段中段の2択はもちろん、ガードとめくりといった基本的な駆け引きに加え、キャラ特有の対策法なんかも頭に入れる必要があります。
加えて、そもそも自分が出したい技をしっかり出す練習も必要ですから、とにかく覚えることと考えることがめちゃくちゃ多いです。
そして、自分が強くなる過程ではとにかく相手にボコられます。実力至上主義の世界なので、カードゲームのように運に助けられることもなく、力量差がそのまま勝敗に直結します。勝てない相手にはとことん勝てないので、自分が強くなる前に心が折れることなど日常茶飯事でしょう。うまくなりたいというモチベの維持も課題ですね。
自分もうまくなりたいという気持ちはあるんですが、負けず嫌いなのでそもそも勝負せずにひたすらトレモ回している時もありました。
戦わなければ負けもないのだ…!

 

平和主義者はRPGモードでのんびりと

「撃ちたくない、撃たせないで」な平和主義者の方にも楽しめる、RPGモードもあります。
原作と同様各島にクエストが用意され、それをクリアしていくいつものモード。バトル内容が格ゲーになっただけで、原作経験者は問題なく楽しめます。
こちらは対戦とは違い武器の強化やレベル上げといった育成要素や、2人協力プレイといった共闘要素もあるので、アクションが苦手な人もクリアできるように設計されているので安心です。
ただ、武器のシステムも原作と似ており、マルチバトル(ボス戦)で武器集めて上限解放という流れは変わっていないです。特典目当ての人は「なんで俺は据置ゲーでも周回やっているんだ…?」と思っても頑張りましょう。

 

実際格ゲーとしての完成度はどうなのか

話題を対戦の方に戻して、対戦ゲーとして面白いかどうかについて。


今回初めて格ゲーをした身としては、新設設計、故に派手さは無いといった印象です。
バトルスピードが抑えめで複雑なコンボも少なく、操作する側としては楽ですが見ている側にとってはやや地味に見えてしまう面も。
如何に華麗に高火力コンボを決めて相手を倒すかというより、如何に相手の硬直や技の隙に自分の攻撃を入れるかという、いわゆる差し込みゲー的な要素が強いので、お互いリーチの長い攻撃でツンツンしあって気が付いたら波動でKOなんかも良くありました。

こうした格ゲーとしてはやや地味に見えるところもありますが、理不尽技やぶっ壊れキャラも無くしっかりとバランスのとれた作りになっているので、全然楽しめるゲームだと思っています。実際、EVO2020の対象ゲームにも選ばれましたしね。

 

ゲーム内容以外へのこだわりの深さ

また、プレイしていて感じたのは細かいところでグラブル要素を沢山詰め込んでいる点。
まず、キャラグラの再現度は凄まじく、3Dになっても違和感が全くありませんでした。また、ボイス関連も豊富で、相手キャラに応じた掛け合いも全キャラ分しっかり入っていますし、必殺技のボイスすらキャラによって変わったりします。
キャラクターのポージングも原作のイラストに合わせたり、各島の背景にキャラを入れるなどのネタも入っていて、グラブルファンにはたまらないポイントが盛りだくさん。正直これだけでも元が取れた気すらします。

 

結論、普通に良ゲーです

難しいシステムは極力排除し、操作難易度も可能な限り抑えるという努力の結果、格ゲーを初めてやる人もなんとかついていけるレベルになっていると思います。スマブラのように、身内でワイワイやれる程度には敷居は下げられているかと。
一方で、EVO2020に選ばれるなど極めたい人にはうってつけの話題性もあり、今後の動き次第では格ゲーを盛り上げるポテンシャルを秘めた作品にもなっています。
美麗なグラフィックやふんだんに散りばめられた原作要素を楽しむカジュアルな楽しみ方と、ランクマに潜って強さを極めるやりこみ的楽しみ方。いろんな人に合わせた楽しみ方もできるのも本作の魅力。グラブル好きも格ゲー好きも、手に取る価値ありの一本だと思います。