ついに完結した閃の軌跡シリーズ。
今回プレイして思ったこととかつらつら書いていこう。
※ネタバレ注意
1、皆さん死地に突っ込み過ぎでは?
軌跡Ⅲをやった時点で思っていたのだが、主人公たちのピンチのなり方が非常にワンパターンに感じた。
以前の
敵に向かって突撃
↓
戦闘勝利
↓
敵増援「形勢逆転だな…」
↓
味方増援「そうはさせない!」
とにかくこれで話を全て回そうとする。
閃Ⅲ周回時は序盤の仲間集めにこのパターン×3で白目向きかけたが、今回も御多聞にもれずこのパターンを使いまわす。(特に第一部)
正直、リィン救出後の脱出劇も行き当たりバッタリな感じにしか見えなかった。
確かに援軍展開は胸熱なことも多いのだが、逆にあそこまで敵地踏み込んどいて帰る手段とか全く考えてなかったんかいとも見えてしまった。
敵の勢力が強大だから、戦闘で勝てたからとそのまま話を進めてしまうと主人公達とのパワーバランスが崩れるのが怖いからとこのパターンに頼りたくなるのは分かるが、流石に使いすぎ。
というか、せっかく有能参謀キャラがいて、戦闘に入るまではしっかり作戦立てるのに、いざ戦闘始まると後は野となれ山となれと言わんばかりに戦うからこうなってしまうのだろうか。
もう少し自分たちの身を守るような作戦だとか、サプライズ援軍以外の打開策を用意しても良かったのでは。
2、ストーリーの進め方にデジャブ
ストーリーというよりは話の進め方の話になるのだが、今回の話の進め方には非常にデジャブを感じた。
・前作の最後に敗北を喫した主人公達は、離れ離れになった仲間を探し出すべく動き出す
→閃の軌跡Ⅱで見た。(しかも拠点は温泉付き)
・各地を旅する中で同じトールズ在校生とも出会い、力を合わせていく
→閃の軌跡Ⅱで見た
・仲間集結後はカレイジャスに乗って世界をめぐりながらクエストをこなす
→閃の軌跡Ⅱでやった。
とにかく閃の軌跡Ⅱと話の進め方が全く同じ。
閃は1,2と3,4がセットになっている気はしたが、ここまで同じとは…。
閃の軌跡はこう進めるのだ!と言われればそれまでだが、それなら無理してシリーズ続けなくても(殴
3、トールズ生援軍は最高に盛り上がらない
さっきも書いたけど、援軍によって活路を切り開くRPGな今作。
当然、援軍にもランクが存在するのだ。
エステル始め旧作キャラの援軍はココロオドルが、トールズ生の援軍程「誰だ、おまえ」感が否めないうえに、すごく場違い感を感じてしまった。
特にパンタグリュエルに来た援軍がシェラザードと
パ ト リ ッ ク
だったのは正直笑った。キャラとしての格があまりにも違い過ぎた。
4、主人公パーティの扱いきれてなさ
閃シリーズ当初から感じた「今作キャラ多くね?」
という懸念は、今作のキャラ毎の扱いの格差から悪い方の予感が当たってしまう。
キャラ全てを扱いきれていないのだ。
特に、シリーズ後半になればなるほど、所謂「裏と表」における裏の面が強く出てくる。
そのため、裏サイドとのつながりがあるキャラは注目され、その繋がりが無いキャラは出番が減っていく。
特に表にしか繋がりが無かったのは、主人公の中では
エリオット
マキアス
この2人は特に軍や政治、経済関連の表サイド側との繋がりが中心のため、どうしても影が薄くなりがち。
一方、突如存在感を出してきたのが
エマ
ユーシス
エマはまさに裏サイドの中心人物と言っても過言でなく、
アリサが序盤で恋人フラグをへし折る(最初のキズナイベント)中で着々とその献身的な姿で正ヒロインまで上り詰めんばかりである。(というかエマが正ヒロインでよくない?)
また、最初はその横なぎ一閃な超雑戦闘モーションから始まり、マキアスと喧嘩ばっかりする凸凹コンビの相方程度の立ち位置だったユーシス。
気が付けば兄のルーファスが敵サイドの中心人物に浮上することで一気に存在感を出し始め、ミリアムとのフラグを立てることで物語の中心人物へと成長した。最終的にはリィンの次にリーダーとして活躍できそうなほど頼もしく。
しかもオーダー強い。
他にも、ガイウスなんかも聖痕を身につけ、教会サイドという繋がりを得たものの、その聖痕を活かした活躍はほとんどなく。結局メルカバという足提供要因で終わってしまった。
もしかしたら今後の作品では活躍できる…かも?
こんな感じで主人公パーティの中でも扱いに差が出来ており、ちょっと不憫なキャラがいるのがもったいないと思った。
まあ軌跡Ⅲ以降は新Ⅶの物語だから仕方ないね…。
5、まとめ
と、思いのたけを思いっきり吐き出すことが出来たので満足。
こんな感じで散々こき下ろしたけど、やっぱりいろんなキャラが登場し、それを実際に操作できるのは楽しかったし、
リンクシステムは軌跡シリーズの中で一番面白いシステムだと思う。
軌跡シリーズはまだまだ続きそうなので、引き続き応援はしていこうと思う。