名もなきゲーム・アニメ手記

気ままにゲーム・アニメなど、自分が触れたコンテンツについて書いていくブログ。

【うたわれるもの斬】トロコンしたのでプレイレビュー【感想】

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無事今週でトロコンが完了しました!

 

トロフィー攻略記事を書こうと思いましたが、稼ぎ以外躓きそうな所があまり無かったので、プレイした感想を書いて一旦締めてみることにした。

※ ストーリーのネタバレも含みます。

※どちらかと言うと気になった点、不満点の方が多めなので、そうしたものが苦手な人は注意。

 3Dモデルの出来は…

以前書いた感想記事でもちらっと書いたが、今作の基本的な流れはADVだった原作と変わらず、お話→戦闘となっている。

 

そして、今作は3Dアクションのため、キャラの立ち絵が3Dになっているのだが、これの出来があまりよろしくない。

(アクションパートは多少視点が遠くなるためまだマシだが…)

キャラクターの口の動きが昔ながらのパクパク方式で音ごとに口形が変わらないため、ニッコリ笑顔の「∀」のまま口が動く時もあり、違和感を強く感じた。

 

アクションパート以外の動きが乏しい

一方、PVとかでも分かるように、最終話(オシュトルvsブライ~オシュトル死亡まで)のみ全てキャラクターがしっかり動き、アニメのような演出を楽しむことが出来る。ここは自分も好きなシーンなので、力を入れてくれたのはうれしかったが…。

 

…なんでこれを全話通してやってくれないのか

 

せっかくの3D立ち絵なので、もっと色々動かして欲しかった。しかもキャラのみ3Dにしたために、背景や、原作のSDキャラが動くステージを再現できなかったのか、

ストーリー中のキャラの動きは原作よりも少ないという事態に。

 

ウズールッシャとの戦争なんてモブ2体が単に状況喋るだけで状況がちっとも見えないし、むしろ改悪とも言っても良いレベルだった。

偽りの仮面までのストーリーしかないのだから、もっと色々動かして欲しかったというのが正直な感想であった。

 

アクションパートはそれなりに楽しめるが…

今作の目玉となるアクションパート。うたわれキャラが3Dになり、自由に動かして楽しめる点は高評価。原作さながらの動きも取り込んでおり、再現度も悪くない。

キャラクターもコンパチの動きはなくそれぞれが独自の特徴を持っており、動かすキャラクターを色々変えながらプレイするものも楽しい。

 

と、アクションの出来は問題ないと感じた。一方で、そのシステム面については、気になる点もあった。

 

①、ボスの強靭とステータス

ボスキャラには一定量の攻撃についてはのけ反らず、被ダメを抑える強靭度というものが設定されている。テイルズ風に言うなら鋼体である。

鋼体システムはいつも議論を呼んでいる気がするが、今作もやはり問題となった。

 

 まず、強靭状態からの回復が早すぎる。苦労して剥がした強靭状態も、ほんの5秒程度で回復してしまい、また最初から削り直しとなる。そのため、近接キャラは攻撃しているとのけ反らないボスの攻撃をモロに喰らう回数が増え、かつ自慢のコンボを叩き込める回数も制限されてしまう。そのため、敵からの攻撃を受けずノーリスクで攻撃できる遠距離キャラに軍配が上がることとなり、総じて近接キャラが不遇という状態になっている。好きなキャラが近接であるが故に、そのキャラがボスで活躍できないというのは勿体ないと言わざるを得ない。

 

また、ボスのステータスは後半になると顕著に高くなり、通常攻撃では殆どダメージが通らない。そのため、相手のHPを削るために、防御無視の固定値に頼ることとなる。

そのため、陣効果は固定値を付与する風の陣が飛び抜けて便利であり、戦略性が大幅に狭まってしまっている。

 

以上2点の、ボスの異常な硬さが今作の爽快感を削いでしまっているのである。

 

②、気力システムと連撃

今作のアクションパートの要として気力システムがある。気力システムは、

・攻撃を行ったりすることで増える

・気力ゲージを使用すると連撃を発動できる。

・気力が一定段階貯まると「気力解放」を行うことが出来、ステータスを向上させることができる。

・気力最大状態で気力解放を行うと、必殺技を撃つことができる。

 

というのが概要だが、この気力、一戦の中で最大まで貯めるのが非常に難しい。

雑魚がたくさん出るステージならまだしも、ボス戦オンリーみたいなステージではMAX気力解放を行うことすらできずに終わる事すらありうる。もちろん気力を貯めやすくする方法はあるのだが、それをする位なら攻撃に固定値載せて殴った方が早いため、連撃の扱いも回復除いて不遇となっている。

 

また、必殺技が一戦ごとに一回しか使えず、必殺技を発動するための初段技を外すと気力が0になるという仕様も個人的にマイナス。

せっかくの派手な演出で高火力の必殺技が、一回しか使えないのは寂しい。(ただ、上述の通り気力が貯まりづらいため、そもそも一戦に一回しか使えないのだが)

原作でも奥義自体は何回も出せるのだから、ガンガン使わせてくれてもよかったのではと思う。

 

 

総評

うたわれシリーズ初のアクション作品ということで、3Dで動き回るハク達を操作することが出来たのは嬉しかったが、所々足りない部分があり、一作品として見ると演出面・ボリューム面それぞれで物足りなさを感じた。

 アクションパートもボスキャラの仕様や気力関連でやや不満が残る。せっかくのアクション、しかも無双タイプのものなのだから、なるべくサクサクと楽しめる仕上がりにするともっと良かったと思う。

 

ただ、トロフィー難易度はそこまで高くなく、読み込み速度や処理落ち・バグといったストレスに感じる部分は少ない。

アクションの動き自体も悪くはないので、ミッションステージをどう最適化して攻略するかといった、タイムアタック的に考えながらプレイするのはわりと楽しかった。

 

総じて神ゲーではないが駄作でも無い印象。うたわれ大好きでアクションに抵抗がなければプレイしてみても良いかも?